このブログでは Harry Potter を英語で読んでみたいという方々へ向け、様々なアドバイスや読み進める際のポイントを解説しています。
今回は、
Harry Potter and the Philosopher’s Stone (ハリー・ポッターと賢者の石)
第9章 「The Midnight Duel(真夜中の決闘)」 に出てくる重要な形容詞・副詞について解説します。
シリーズの中で頻繁に出てくる単語は、TOEICなどの試験でもよく出てくる表現です。Harry Potter で単語に慣れると試験の成績もどんどん上がります!💪
この章ではほうきを使った Flying Lesson(飛行訓練)🧹、真夜中のホグワーツを冒険する様子が描かれます 🏰
マルフォイ(Malfoy)やハーマイオニー(Hermione) との関係性の発展も注目ポイントです! 😊

伏線もたくさんちりばめられてます🪄
ハリポタ頻出単語 1巻第9章 名詞編
trapdoor(床下扉、落とし戸) 🪜
意味: 床や天井などにある開閉式の小さな扉。隠し部屋や地下への出入口に使われることが多い 🚪
例文:
- He disappeared through a trapdoor in the floor.
(彼は床の落とし戸を通って姿を消した。) - They found a hidden trapdoor behind the rug.
(彼らは絨毯の後ろに隠し扉を見つけた。)
類義語:
- hatch(ハッチ、出入口)
- flap(小さな扉)
- panel(パネル)
イディオム:
- “fall through the trapdoor”
(計画などが突然失敗に終わる)
関連単語:
- hatchway(ハッチの開口部)
- secret passage(秘密の通路)
‘No, not the floor. It was standing on a trapdoor. It’s obviously guarding something.’ She stood up, glaring at them.
Rowling, J.K.. Harry Potter and the Philosopher’s Stone (English Edition) (p. 173). (Function). Kindle Edition.
☝️ こちらは三頭犬に出会ったハリーたちが、グリフィンドールの談話室で考えを話し合っているところです 🐶
三頭犬に驚いて逃げたものの、ハーマイオニーはなにかに気づいていたようです 👀
日本語訳:
「違うわ、床じゃないの。あれは隠し扉の上に立っていたのよ。明らかに何かを守ってるわ。」ハーマイオニーは立ち上がって、彼らをにらみつけた。
glaring は「(怒りや非難を込めて)にらみつける」ことです 🤨

broomstick(箒、魔女・魔法使いの乗り物) 🧹✨
意味: 普通の掃除用のほうき。魔法の世界では、空を飛ぶために使われる 🧹
例文:
- She flew through the air on a broomstick.
(彼女は箒で空を飛んだ。) - The broomstick leaned against the wall after cleaning.
(箒は掃除の後、壁にもたれていた。)
類義語:
- broom(ほうき)
- staff(杖)
- stick(棒)
イディオム:
- “ride a broomstick”(魔女のように空を飛ぶ)
関連単語:
- witch(魔女)
- Quidditch(クィディッチ)
ハリポタシリーズに登場するほうき紹介
Nimbus 2000(ニンバス2000)
ハリーが1年生のときにマクゴナガル先生から贈ってもらったほうきです 😊
ハリポタの登場人物の中でもかなりのクィディッチ好きのマクゴナガル先生 🧙
先生がハリーに贈ったのはその当時最速の競技用ほうきでした 😁

おそらく自費でほうきを買い与えるマクゴナガル先生
クィディッチが好きすぎる……!
Nimbus 2001(ニンバス2001)
第2巻 「秘密の部屋」で登場する Nimbus 2000 後継機 🧹
マルフォイの父親(ルシウス・マルフォイ)が、スリザリンチーム全員に寄贈します 💰️
マルフォイはそのコネの力でスリザリンのクィディッチチームに入るのでした……
2001は黒っぽい色(スリザリンに似合う色)をしています。
Firebolt(ファイアボルト)
第3巻 「アズカバンの囚人」から登場する世界最速のほうき 🧹
ハリーはシリウスからこのほうきを贈られます 😊
シリーズラストの第7巻まで世界最速のほうきの座を譲らず、ハリーも最後までこのほうきを使い続けます 💨

スタジオツアー東京でもいろんなほうきが展示されてるよ 👍️

lawn(芝生) 🌿
意味: 家庭や公園などにある手入れされた草地
例文:
- The kids played on the lawn all afternoon.
(子どもたちは午後ずっと芝生で遊んでいた。) - He mowed the lawn every weekend.
(彼は毎週末芝を刈っていた。)
類義語:
- grass(草)
- meadow(草原)
- turf(芝地)
イディオム:
- “keep off the lawn”
(芝生に入るな)
関連単語:
- garden(庭)
- yard(庭)
It was a clear, breezy day and the grass rippled under their feet as they marched down the sloping lawns towards a smooth lawn on the opposite side of the grounds to the Forbidden Forest, whose trees were swaying darkly in the distance.
Rowling, J.K.. Harry Potter and the Philosopher’s Stone (English Edition) (p. 156). (Function). Kindle Edition.
☝️ 飛行訓練へ向かう際の風景描写です 🖼️
かなり長い文章で、「lawn」も2回登場しています。
黄色いマーカーで示した「towards」で一旦文章を区切って見ると少し分かりやすいかもしれません🤔
最後の「whose trees were swaying darkly in the distance(その木々は、遠くで暗く揺れていた)」は 、「Forbidden Forest(禁じられた森)」を説明した一文です 🌳🌳
日本語訳(直訳):
それは澄んだ、風のある日で、彼らが傾斜のある芝生を行進して降りていくと、足元の草が波打った。そして彼らは、敷地の反対側、禁じられた森とは反対側にある滑らかな芝生に向かっていた。その森の木々は、遠くで暗く揺れていた。

きれいな風景描写も多いハリポタシリーズ🧙
長い文章も意味のかたまりを意識して読んでみよう😊
marble(ビー玉、大理石) 🔵🪨
意味: 小さな球状の玩具(ビー玉)または高級な石材(大理石)
例文:
- He collected colorful marbles.
(彼は色とりどりのビー玉を集めていた。) - The floor was made of marble.
(床は大理石でできていた。)
類義語:
- stone(石)
- gem(宝石)
- sphere(球)
イディオム:
- “lose one’s marbles”(正気を失う)
関連単語:
- sculpture(彫刻)
- tile(タイル)
He opened it excitedly and showed them a glass ball the size of a large marble, which seemed to be full of white smoke. ‘It’s a Remembrall!’ he explained.
Rowling, J.K.. Harry Potter and the Philosopher’s Stone (English Edition) (p. 155). (Function). Kindle Edition.
☝️ ここではネビルが「Remembrall(思い出し玉)」をみんなに紹介しています 🔮
「a glass ball the size of a large marble」
=「大きなビー玉サイズのガラスの玉」
ホグワーツには大理石でできた階段なども多く、「大理石」という意味で「marble」が使われることも多いです 。
Remembrall(思い出し玉)の語源
何かを忘れていると中の煙が赤くなる魔法界の便利な道具です 🔮
この単語の語源は、
「remember(思い出す)」+「all(すべて)」から取られていると考えられます。
また最後が「ball(ボール、玉)」に近い形になっていて、まさにその機能を説明した名前になっています😊


2巻以降登場しないのはネビルがなくしてしまったからかも・・・?
saliva(唾液) 🦷💧
意味: 唾液、よだれ
例文:
- Dogs produce a lot of saliva when excited.
(犬は興奮するとたくさんの唾液を出す。) - He could feel saliva building up in his mouth.
(彼は口の中に唾液がたまるのを感じた。)
類義語:
- spit(つば)
- drool(よだれ)
- fluid(液体)
イディオム:
- “mouth-watering”(よだれが出るほど美味しそうな)
関連単語:
- tongue(舌)
- digestion(消化)
Three pairs of rolling, mad eyes; three noses, twitching and quivering in their direction; three drooling mouths, saliva hanging in slippery ropes from yellowish fangs.
Rowling, J.K.. Harry Potter and the Philosopher’s Stone (English Edition) (p. 172). (Function). Kindle Edition.
日本語訳(直訳):
「ぐるぐる動く狂ったような目が3対、それぞれの方向にぴくぴく震える鼻が3つ、よだれを垂らした口が3つ、黄色がかった牙から滑らかに垂れ下がる唾液のひも状の線。」
☝️ 三頭犬(フラッフィー)の様子を表した一文です 🐶
目についたものを順番に列挙しているような表現で、臨場感を出しています! 🫢
「drooling mouths」=「よだれを垂らしている口」
➢これだけでよだれを垂らしていることが分かりますが、その後により詳細に描写されています 💧
「saliva hanging in slippery ropes」
=「よだれが滑らかにロープのように垂れている」
➢ここでの「in」は「〜のように、〜の形で」という意味で使われています 🪄

まとめ
今回はハリポタ1巻の9章に出てきた次の名詞を解説しました。
- trapdoor(床下扉、落とし戸) 🪜
- broomstick(箒、魔女・魔法使いの乗り物) 🧹✨
- lawn(芝生) 🌿
- marble(ビー玉、大理石) 🔵🪨
- saliva(唾液) 🦷💧
「saliva(唾液)」は普段でも使う可能性がありそうで、意外と知らない単語ではないでしょうか。この機会に覚えてしまいましょう 😊

それではまた次の記事で!
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