このブログでは Harry Potter を英語で読んでみたいという方々へ向け、様々なアドバイスや読み進める際のポイントを解説しています。
今回は、Harry Potter and the Philosopher’s Stone (ハリー・ポッターと賢者の石)の1巻15章「The Forbidden Forest(禁じられた森)」 出てくる重要な形容詞・副詞について解説します 🐲
15章ではハリーたちが detention(罰則)として Forbidden Forest(禁じられた森)の見回りに行くことになります 🌳
恐ろしい魔法生物が生息する禁じられた森の中で、ハリーたちが出会う『人物』とは…… 🐎

会話の内容を理解するのがちょっと難しいこの章🤔
会話についていけるようがんばろう💪
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登場する単語や固有名詞の由来なども紹介されていて、ハリポタの世界をより楽しめます🧙


ハリポタ頻出単語 1巻第15章 🐎形容詞・副詞編
cock-and-bull 🐂
意味: 作り話の、でたらめな
※ 🇬🇧 イギリス英語でよく使われる慣用句です。
例文:
- That’s just a cock-and-bull story.
(それはただの作り話だ。) - He gave me some cock-and-bull excuse.
(彼はでたらめな言い訳をした。)
類義語:
- fabricated(作り話の)
- nonsense(ナンセンスな話)
- bogus(偽物の)
反義語:
- true(本当の)
- genuine(本物の)
- authentic(信頼できる)
関連単語:
- lie(嘘)
- myth(神話・作り話)
本編内での使用例「cock-and-bull」
【原書使用例🧙】
You fed Draco Malfoy some cock-and-bull story about a dragon, trying to get him out of bed and into trouble.
Rowling, J.K.. Harry Potter and the Philosopher’s Stone (English Edition) (p. 261). (Function). Kindle Edition.
✅️ 和訳例:あなたはドラコ・マルフォイに、ドラゴンの作り話を吹き込んで、ベッドから出してトラブルに巻き込もうとしたのでしょう。
☝️ マクゴナガル先生がハリーたちを叱るときのセリフです 🧙
- feed someone a story:
➢「(人)に話を信じ込ませる」
「うまい話を吹き込む」 - get him out of bed:
➢「彼(マルフォイ)をベッドから出す」
cock-and-bull story の由来
この表現は16世紀〜17世紀頃からイギリスで使われており、「荒唐無稽で、でたらめな話」 を意味します
由来については諸説あり、はっきりとは確定していませんが、よく語られるのは次のような説です。
①動物の取り合わせ説
- cock(雄鶏🐓)と bull(雄牛🐂)は、まったく関係のない動物なことから、この2つを組み合わせた話は荒唐無稽な話という説。
イギリスの宿屋説(The Cock Inn と The Bull Inn)
- イングランドに The Cock と The Bull という二つの宿屋があり、旅人がそれぞれの宿でお互いに大げさな話や噂を披露しあったことから、この言葉が生まれたという説。
フランス語由来説
- フランス語の coq à l’âne(雄鶏からロバへ)という、話が脈絡なく飛ぶことを意味する表現が、英語に入り変化したという説。

🇬🇧 イギリス英語の表現なので、アメリカでは通じないかも🐓🐂
fiercely 🔥
意味: 激しく、猛烈に
例文:
- The dog barked fiercely at the stranger.
(犬は見知らぬ人に激しく吠えた。) - They competed fiercely for the prize.
(彼らは賞を激しく争った。)
類義語:
- violently(暴力的に)
- intensely(激しく)
- aggressively(攻撃的に)
反義語:
- gently(穏やかに)
- softly(やさしく)
- calmly(落ち着いて)
関連単語:
- fierce(激しい)
- ferocity(激しさ)
本編内での使用例「fiercely」
【原書使用例🧙】
‘I’m not going in that Forest,’ he said, and Harry was pleased to hear the note of panic in his voice.
‘Yeh are if yeh want ter stay at Hogwarts,’ said Hagrid fiercely.Rowling, J.K.. Harry Potter and the Philosopher’s Stone (English Edition) (p. 268). (Function). Kindle Edition.
✅️ 和訳例:「あの森には入らないぞ」と彼(マルフォイ)は言った。
そしてハリーは、その声にパニックの響きがあるのを聞いてうれしく思った。
「ホグワーツに残りたいなら入るんだ」とハグリッドは激しく言った。
☝️ 森に入りたがらないマルフォイと、それをたしなめるハグリッドです🌳
- the note of panic in his voice
➢「声にパニックの響き」
“note” はここでは「調子」「響き」といった比喩的な使われかたです。 - Yeh are if yeh want ter stay at Hogwarts
➢通常の英語表記になおすと↓
You are (going in that Forest) if you want to stay at Hogwarts
「もしホグワーツに残りたいなら(森に)入るんだ」

mossy 🌿
意味: 苔むした
例文:
- The mossy stone felt damp to the touch.
(苔むした石は触ると湿っていた。) - A mossy wall stood at the end of the garden.
(庭の端に苔むした壁が立っていた。)
類義語:
- greenish(緑がかった)
- verdant(緑豊かな)
- luscious(青々とした)
反義語:
- bare(むき出しの)
- dry(乾いた)
- barren(不毛の)
関連単語:
- moss(苔)
- overgrown(生い茂った)
本編内での使用例「mossy」
【原書使用例🧙】
They walked past a mossy tree-stump. Harry could hear running water; there must be a stream somewhere close by.
Rowling, J.K.. Harry Potter and the Philosopher’s Stone (English Edition) (p. 270). (Function). Kindle Edition.
✅️ 和訳例:彼らは苔むした切り株の横を通り過ぎた。
ハリーには水が流れる音が聞こえた。近くのどこかに小川があるに違いない。
☝️ 森の中を探索するハリーたち……
- mossy tree-stump
➢「苔むした切り株」。
➢ tree-stump は「木の切り株」 - there must be a stream somewhere close by
➢ “must” はここでは推測を表す助動詞
→「~に違いない」。
➢“close by” は「すぐ近くに」

astonishingly 😲
意味: 驚くほど、驚異的に
例文:
- The magician was astonishingly good.
(その手品師は驚くほど上手だった。) - She finished the puzzle astonishingly fast.
(彼女は驚くほど速くパズルを完成させた。)
類義語:
- amazingly(驚くほど)
- incredibly(信じられないほど)
- remarkably(著しく)
反義語:
- ordinarily(普通に)
- commonly(一般的に)
- plainly(明らかに)
関連単語:
- astonish(驚かせる)
- astonishing(驚くべき)
本編内での使用例「astonishingly」
【原書使用例🧙】
The centaur didn’t answer. He had astonishingly blue eyes, like pale sapphires. He looked carefully at Harry, his eyes lingering on the scar which stood out, livid, on Harry’s forehead.
Rowling, J.K.. Harry Potter and the Philosopher’s Stone (English Edition) (p. 276). (Function). Kindle Edition.
✅️ 和訳例:ケンタウロスは答えなかった。彼の目は驚くほど青く、淡いサファイアのようだった。
彼はハリーをじっと見つめ、その視線はハリーの額にくっきりと浮かび上がった傷跡の上で長く留まった。
- centaur
➢ ケンタウロス(半人半馬の魔法生物) - like pale sapphires
➢「淡いサファイアのように」。
👉️ pale → 「淡い、薄い」 - lingering(on)
➢「(視線や感情が)長くとどまる」。
👉️ linger は「ぐずぐずする、居残る」も意味もありますが、ここでは視線が一点に長く留まるニュアンスで使われています 👀 - which stood out, livid
➢ stand out → 「際立つ、目立つ」
➢ livid →「青黒い」「腫れたような色」
ここでは生々しくはっきり見えることを強調しています⚡️

「livid」には「激怒した😡」という意味もあるよ

まとめ
今回はハリポタ1巻の15章に登場した次の形容詞・副詞を解説しました。
- cock-and-bull(でたらめな)
- fiercely(激しく)
- mossy(苔むした)
- astonishingly(驚くほど)
「cock-and-bull」は知らないとどんな意味か想像できないですよね🐓🐂 🤔
イギリス英語特有の表現もハリー・ポッターを通じて学んでいきましょう 💪

それではまた次の記事で!
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