ハリー・ポッター好きの皆さん、「原作厨」と呼ばれる人々のことを知っているでしょうか?
ハリポタは映画化もされていますが、映画版ではなく原作小説を絶対視するタイプのファンを指しています🤔

やっかいな人たちだぁ〜
でも、実はハリー・ポッターには更に厄介な人たちがいます💦
それが「原書厨」と呼ばれる人たちです。
ハリー・ポッターの原書厨とは、ハリポタシリーズを『英語の原書・原文で読むこと』に強いこだわりを持つファンのことを言います👈️
原書厨は次の理由から「原書を読んだほうがハリポタを楽しめる」と主張する人が多いです。
- 映画版は重要なシーンがカットされてる🎥
- 日本語版では誤訳や珍訳が多い
(日本語版の珍訳はこの記事でも紹介してます) - 英語版だと呪文や固有名詞の語源がわかる

変なこだわりがある人たちなんだね〜

かくいう私も原書厨でね

げっ!
今回は、そんな原書厨のわたしが、
原作厨に知ったかぶりできる『賢者の石』の英語の名文集7選を紹介します🪄
ダンブルドアのセリフなど、日本語版では伝わりきらない雰囲気などを紹介します!

ハリポタ好きの人はぜひ見てね
ちなみに、厄介な原書厨の様子についてはラランドさんの動画でも紹介されています↓
はじめに
『ハリー・ポッター』シリーズには、英語のまま読むことで初めて伝わる「言葉の力」があります。
英語特有のセリフのリズム、言葉の選び方、キャラクターの温度感──。
今回はそんな「原書勢(げんしょぜい)」ならではの楽しみ方ができる、『賢者の石』の名文7選を英語で解説していきます。
「英語で読むハリポタ」に興味がある方も、これを知っておけば原書厨に知ったかぶりできるかも⁉

知ったかぶりする必要もないんだけどね💦
第1章:The Boy Who Lived(生き残った少年)
He couldn’t know that at this very moment, people meeting in secret all over the country were holding up their glasses and saying in hushed voices: “To Harry Potter – the boy who lived!”
Rowling, J.K.. Harry Potter and the Philosopher’s Stone (English Edition) (p. 17). (Function). Kindle Edition.
🇯🇵和訳例
もちろん、彼(ハリー)は知るよしもなかった。
ちょうどその瞬間、国中のあちこちで密かに集まった人々が、
グラスを掲げ、ひそやかな声で
「ハリー・ポッターに――生き残った男の子に!」
と言っていたことを。
💡英語のポイント
『賢者の石』1章の最後の文章です。
これからすごい物語が始まるわくわく感があります😊
出てくる表現を以下にまとめました。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| couldn’t know | 知るはずがない |
| in secret | ひそかに |
| hold up a glass | グラスを掲げる |
| in hushed voices | 声をひそめて |
| the boy who lived | 生き残った男の子 |
この文でシリーズ全体の“伝説”が始まります。
“the boy who lived(生き残った少年)” は、後の巻でも繰り返し登場する象徴的フレーズです。

“The Boy Who Lived“ は1章のタイトルにもなっています😊

ハリーの代名詞が “The Boy Who Lived” なんだね
第4章:ハリーの人生を変えた言葉
“Harry – yer a wizard.”
Rowling, J.K.. Harry Potter and the Philosopher’s Stone (English Edition) (p. 54). (Function). Kindle Edition.
🇯🇵和訳例
「ハリー、お前は魔法使いだ。」
💡英語のポイント
ホグワーツの手紙を届けに来たハグリッドが、ハリーに魔法使いであることを告げる言葉です🧙
ハグリッドのなまりがいい味を出しています😊
- yer は方言的な発音で “you’re” のこと。
ハグリッドのなまり(ウェストカントリー方言)が反映されています。 - この一言が、ハリーの運命を一変させる。
- “wizard” は「魔法使い」だが、性別で区別せず使える言葉です🧙
ハグリッドのセリフでは、方言でキャラが表現されています。
日本語訳では「お前は魔法使いだ」となるが、英語では「庶民的で温かい口調」も伝わります🧔

ハグリッドのなまりはこっちのページでも解説しているよ😊
🧩第10章:伝説のトリオが生まれた日
There are some things you can’t share without ending up liking each other, and knocking out a twelve-foot mountain troll is one of them.
Rowling, J.K.. Harry Potter and the Philosopher’s Stone (English Edition) (p. 190). (Function). Kindle Edition.
🇯🇵和訳例
一緒に経験すれば、いやでも互いに好きになってしまうことというのがある。
そして、身の丈十二フィートもある山トロールをぶっ倒すなんてことは、その典型だ。
💡英語のポイント
ハリー、ロン、ハーマイオニーが友達になるきっかけとなったトロールの事件をおしゃれな言い回しで表現しています😊
- There are some things you can’t share without ~
➢ 「~せずにはいられないこともある」
✅️ ここでの share は「(危険・冒険・困難)を共にする」という意味。 - ending up ~ing
➢ 「最終的に~することになる」 - knocking out
➢ 「気絶させる」
この文はナレーターの“少しユーモラスな一般論”として書かれていて、
「あんな大事件を一緒に乗り越えたら、そりゃ友達になるよ」
という、ハリー・ロン・ハーマイオニーの友情成立を象徴する名文です。

友情の始まりを描くすてきな文です😊
第12章:ダンブルドアとみぞの鏡
It does not do to dwell on dreams and forget to live, remember that.
Rowling, J.K.. Harry Potter and the Philosopher’s Stone (English Edition) (p. 229). (Function). Kindle Edition.
🇯🇵和訳例
「夢にばかりとらわれて、生きることを忘れてはいけないよ。覚えておきなさい。」
💡英語のポイント
- It does not do to ~:
「~するのはよくない」「〜してはだめだ」
✅️ 古風で上品な警句表現。 - dwell on:「〜にこだわる・思い悩む」
- forget to live:
単なる「生きるのを忘れる」ではなく、
人生を楽しむこと、現実に向き合うこと、前に進むことを忘れるという比喩的表現。 - ダンブルドアのセリフらしい人生訓的リズムを持った文です。
この “It does not do to ~” は、19世紀の文学(例:ディケンズ)にも見られる表現。
ダンブルドア生きてきた時代の言葉遣いが現れています😊
第17章:死について(ダンブルドア)
After all, to the well-organised mind, death is but the next great adventure.
Rowling, J.K.. Harry Potter and the Philosopher’s Stone (English Edition) (p. 320). (Function). Kindle Edition.
🇯🇵和訳例
「結局のところ、よく整った心にとっては、死とは次なる大いなる冒険にすぎないのだ。」
💡英語のポイント
ダンブルドアが1年生のハリーに死について語るシーンです☠️
- After all:
「だって」「結局のところ」「何と言っても」
➢ 文の冒頭で理由付け・まとめを示す。 - well-organised mind:
「よく整理された心/整った精神」 - death is but the next great adventure:
「死とは次なる大いなる冒険にすぎない」
“is but” = “is only” の詩的表現(古風で格調高い)

古風な表現を使うことで「格言っぽさ」が出てます📕
第17章:名前について
Always use the proper name for things. Fear of a name increases fear of the thing itself.
Rowling, J.K.. Harry Potter and the Philosopher’s Stone (English Edition) (p. 320). (Function). Kindle Edition.
🇯🇵和訳例
物事には、いつも正しい名前を使いなさい。
名前を恐れることは、そのもの自体への恐怖を増大させるのだ。
💡英語のポイント
ダンブルドアからの教訓その2です🪄
ヴォルデモートの名前を怖がる魔法界に対して警鐘を鳴らしています🚨
- proper name:
➢「正しい名称」「本来の名前」 - Fear of a name increases fear of the thing itself.
➢「名を恐れることは、そのもの自体への恐怖を増大させる。」
この文章は次の構造になっています✍
主語:Fear of a name(名前を恐れること)
動詞:increases(増大させる)
目的語:fear of the thing itself(そのもの自体への恐怖)
第17章:真実について
“The truth.” Dumbledore sighed.
“It is a beautiful and terrible thing, and should therefore be treated with great caution.”Rowling, J.K.. Harry Potter and the Philosopher’s Stone (English Edition) (p. 320). (Function). Kindle Edition.
🇯🇵和訳例
「真実か。」ダンブルドアはため息をついた。
「真実というものは、美しくも恐ろしいものであり、ゆえに非常に慎重に扱わなければならない。」
💡英語のポイント
ダンブルドアに色々なことを聞くハリーに対して、たしなめるように語るダンブルドアの教訓その3です🪄
- ✅️ It is a beautiful and terrible thing
➢ It = the truth のこと。
➢ beautiful and terrible
→ 相反する性質を併せ持つ(美しくも、恐ろしくもある)。
➢ thing は「もの」として真実を抽象化している。 - ✅️ and should therefore be treated with great caution
➢ should be treated = 扱われるべきだ(受動態)
➢ therefore = したがって/ゆえに
➢ with great caution = 非常な注意を払いながら

ダンブルドアのちょっと古い言い回しで、格言っぽさが増しています📕
🧠まとめ:ハリー・ポッターが好きなら原書にチャレンジ!
『ハリー・ポッター』を英語で読むことは、単に翻訳を比べることではありません🙅
英語のまま読むことで、キャラクターの口調、世界の空気、リズムが伝わります。

でも英語で読むなんて難しそう……

そんな人のためにこのブログでは原書の読み方に関する記事を投稿してるよ
- 🪄『賢者の石』冒頭文を原書で読む
👉 賢者の石の冒頭の文章を詳しく解説しています🧐 - 英語で「ハリー・ポッター」を読むメリット
👉 原書厨が考える英語で読むメリット5選です😊
英語で読んでみたくなった人にはこんな本もおすすめ↓
ハリポタ原書の小ネタも色々書いてあってこれだけで楽しめます😊

それではまた次の記事で!


コメント