ハリポタの冒頭を英語で読んでみよう!

Harry Potter 読解

この記事ではハリーポッターの第1巻 “Harry Potter and the Philosopher’s Stone” Chapter One の冒頭(書き出し)の一文について解説します。
作者が一番力を入れる作品の最初のパート、しっかりと読み取っていきましょう。

解説内容は↓下記のとおりです。

  • Mr and Mrs Dursley
  • 住所の書き方
  • be proud to say that …
  • thank you very much は感謝の言葉じゃない

早速読んでいきましょう!

冒頭の1文

Mr and Mrs Dursley, of number four, Privet Drive, were proud to say that they were perfectly normal, thank you very much.

Rowling, J.K.. Harry Potter and the Philosopher’s Stone (English Edition) (p.1). Pottermore Publishing. Kindle 版.

とても有名な Harry Potter の冒頭文です。
重要な出だしの文章なのでしっかりと読み取ってみましょう。

Mr and Mrs Dursley

ミスター&ミセスという表現はどこかで聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
Mr and Mrs Dursley” は「ダーズリー夫妻」の意味ですね。
ただ、英語を勉強している方の中には、この文字列に少し違和感を覚える方もいるのではないでしょうか。

ハリーポッターの原文では “Mr and Mrs Dursley” となっており、Mr. Mrs. のようにピリオドがついていない表現となっています。
これもまたアメリカ英語とイギリス英語の違いです。
アメリカ英語では Mr. や Mrs. のようにピリオドを付けますが、イギリス英語では基本的にピリオドを付けず、 Mr や Mrs のように記述します。
あまり重要な差ではありませんが、敬称や略称は Harry Potter の中でも頻繁に出てくるので覚えておきましょう。

イギリス英語Mr and Mrs Dursley
アメリカ英語Mr. and Mrs. Dursley

住所の書き方

of number four, Privet Drive,” こちらは住所の表現です。
Privet Drive” はフリベット通りの意味ですね。

同じように「〜通り」を表す単語として、

Alley: 小道、裏路地 (例)Diagon Alley ダイアゴン横丁
Road: 道路、車が通る道(例)Abbey Road アビイ・ロード
Street: 通り、街中の道(例)Baker Street ベーカー街

などがあります。
どれも「道」を表す単語ですが、少しずつ規模感が違いますね。


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また、英語で住所を書く場合、日本語とは逆の順番に書きます。
下の例はホグワーツからハリーに届いた手紙の宛名ですね。

The Cupboard under the Stairs
4 Privet Drive
Little Whinging
Surrey

Rowling, J.K.. Harry Potter and the Philosopher’s Stone (English Edition) (p.36). Pottermore Publishing. Kindle 版.

1番小さい単位を先に書き、後ろに大きな地名が来るので日本人の感覚だと少し違和感がありますね。

テララライ
テララライ

知らない人からの手紙に、部屋の位置まで書いてあるの怖いな・・・

be proud to say that …

be proud to say that …“は、「誇りを持って〜と言う」という表現です。
何かについて自信や誇りを持っていることを強調する際に使われます。
冒頭の文ではダーズリー夫妻が”perfectly normal” であることに自信を持っていることを表しています。

proud 以外の表現として次のようなものもあります。

  • be pleased to say: 喜んで言う
  • be delighted to announce: 嬉しく発表する
  • take pride in saying: 誇りを持って言う

“thank you very much”

最後についているこの感謝の言葉 “thank you very much” ですがどんなイメージを持ちましたか?
一見すると「聞いてくれてありがとう、私たちは完ぺきにまともな人間なんです」と自信満々に話している様子にも見えますが・・・

やや皮肉的な、会話を終わらせようとする圧を感じないでしょうか?
“Thank you very much.” はかなり固い言い回しで、使い古された言葉なので皮肉で言うためにもよく使われる言葉です。
日本人的感覚ではあまり使う機会はないんですが、感謝の言葉を皮肉で使うことも結構あるということは覚えておきましょう。

まとめ

今回は Harry Potter の冒頭の一文について、ひとつひとつじっくりと読んでみました。
通常の文章を読む際はここまで時間をかけず、大まかな意味だけ理解して、流れを意識して読むようにしましょう。
それではまた!

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