このブログでは Harry Potter を英語で読んでみようとしている方々へ向け、様々なアドバイスや読み進める際のポイントを解説しています。
今回は、Harry Potter を英語で読んでみたいけどそもそも Harry Potter を読むのが久々すぎて、内容をほとんど忘れてしまったという人に向け、1巻1章のあらすじとポイントをまとめました。
この内容を確認すれば、すんなり Harry Potter の世界に入っていけると思います。
早速見ていきましょう!
ハリーポッター1巻1章のあらすじ
ハリー・ポッターの第1巻、”Harry Potter and the Philosopher’s Stone” は、11歳の孤児ハリー・ポッターが、自身が魔法使いであることを知り、魔法学校ホグワーツに入学する物語です。
ホグワーツに到着するのが全17章中の第7章なので、1巻は日常から魔法の世界へと入っていく、少しずつ日常から魔法の世界へ入っていく楽しさがあります。
第1章でも、そんな日常風景と魔法世界の交わる瞬間を描いています。
タイトル “The Boy Who Lived” について
まずは1章のタイトルを確認してみましょう。
“The Boy Who Lived” は直訳すると「生きた男の子」です。
少年は生きているのは普通のことです。しかし、このタイトルはわざわざが「男の子」が「生きていた」と修飾する、少し奇妙な言い回しになっています。
皆さんご存じのとおり、この The Boy はハリー・ポッターのことです。
このタイトルでは、わざわざ “Who Lived” と修飾することで、The Boyが生きていたことがすごいことだというのを暗に示しています。
(ヴォルデモートが殺そうとした男の子が生き残ったことは、1章の中でも説明されています)
このことを踏まえて、邦訳のタイトルでは「生き残った男の子」と翻訳されているわけです。(静山社、翻訳:松岡 佑子)
前半のあらすじ
Dursley(ダーズリー)一家は、イギリスのPrivet Drive(プリベット通り)に住む「普通」で「まとも」だと自負する一家です。
夫のVernon Dursley(バーノン・ダーズリー)はグリンニングス社で働き、妻のPetunia Dursley(ペチュニア・ダーズリー)は家庭を切り盛りしながら息子のDudley Dursley(ダドリー・ダーズリー)を溺愛しています。
ダーズリー夫妻は、ペチュニアの妹であるMrs Potterの家族、Potterたちに関わる「奇妙な(strange)」世界の存在を嫌悪しています。
ある普通の朝、バーノンは出勤中に奇妙な出来事を目にします。通りにはローブをまとった人々が歩いており、街には通常とは異なる数のフクロウが飛び交っています。
さらに、バーノンは「Voldemort(ヴォルデモート)」や「Harry Potter(ハリー・ポッター)」という名前がローブ姿の人々の間で話題になっているのを耳にします。
この名前には聞き覚えがありませんが、ペチュニアの「奇妙な妹」と関連があるのではないかと不安に感じます。
その日の夜、家の外には奇妙な猫がじっとダーズリー家を見つめています。不気味に思ったバーノンおじさんですが、不安な様子のまま眠りにつきます。
あやしいネコだな~
前半部分のポイント
少しハリー・ポッターのあらすじを思い出してきたでしょうか。
次に前半の重要ワードとポイントを確認していきましょう!
robes(ローブ) cloak(マント)
魔法使いたちの特徴的な服装。バーノンおじさんがローブ姿の奇妙な人々を見かけたことで、魔法界が動いていることが示唆されています。
owls(フクロウ)
魔法界で主に通信手段として使われる鳥。通常の状況では見られないほど多くのフクロウが飛び回ることで、魔法界に異常事態が起きていることが表されています。
strange(奇妙な)
この単語は、ダーズリー家が魔法界に対する感情を表す際に頻繁に使われます。ダーズリー一家が感じる、魔法に対する「異質さ」や「不快感」を表しています。
後半のあらすじ
後半も思い出してみよう!
深夜になった Privet Drive(プリベット通り)では奇妙な出来事が続きます。
白髪で長身の魔法使いAlbus Dumbledore(アルバス・ダンブルドア)が現れます。彼は奇妙な装置「Put-Outer」を使って街灯を消し、周囲を暗くします。ダンブルドアはダーズリー家の前にたたずむ奇妙な猫を見つけます。猫は人間の姿に変わり、それはProfessor McGonagall(マクゴナガル教授)でした。
本文には「猫が人に変身した」とは書かれていないよ。ダンブルドアが猫に話しかけるところに注目!
2人は会話を交わし、魔法界で何が起こったのかを確認します。Lord Voldemort(ヴォルデモート卿)がポッター夫妻を殺害したものの、生後1年のHarry Potter(ハリー・ポッター)だけがなぜか生き延び、ヴォルデモートが姿を消したことが話題となっています。
魔法界ではそのことを祝う騒ぎが続いていました。
やがて、巨大なバイクに乗ったRubeus Hagrid(ルビウス・ハグリッド)が、赤ん坊のハリーを連れて現れます。マクゴナガル先生は、赤ん坊を普通のマグル(Muggles)家庭であるダーズリー家に預けることに心配します。ダンブルドアは、ハリーが自分の名声や悲劇を知らずに「普通の生活」を送る必要があると説き、ダーズリー家に手紙を添えてハリーを置く決断をします。
最後に、ダンブルドアがハリーをドアの前にそっと置き、マクゴナガルとハグリッドと共に去ります。ハリーは魔法界が自分の存在(The Boy Who Lived)を祝っていることも知らず、静かに眠っています……。
後半部分のポイント
scar(傷痕)
ハリーの額に残った稲妻型の傷痕。この章ではまだ詳細に触れられませんが、後に特別な運命やヴォルデモートとのつながりを象徴する重要な要素です。
ここでしか出てこないダンブルドアの左膝の傷がロンドン地下鉄の地図になっている話、謎過ぎますよね……。
Scars can come in useful. I have one myself above my left knee which is a perfect map of the London Underground.
Rowling, J.K.. Harry Potter and the Philosopher’s Stone (English Edition) (p.16). Pottermore Publishing. Kindle 版.
ロンドンの地下鉄は the Tube とも呼ばれるよ
Muggle(マグル)
魔法を使えない一般人を指す言葉。ダーズリー家を含む魔法界以外の人々を表す。ハリーがマグルの環境で育つことで、我々もハリーに感情移入しやすくなっています。
まとめ
ハリーポッター1巻1章をなんとなく思い出せたでしょうか?
少しでも内容を覚えていれば、英語でもかなり読みやすくなります。
英語版を読む前に、日本語版を読み返してみるのはいかがでしょうか😊
頭の中で情景イメージしながら読み進められるようにしよう!
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