ハリポタに登場する詩を英語で読んでみよう!~グリンゴッツ編~

グリンゴッツの詩 第1巻 Philosopher's Stone

このブログでは Harry Potter を英語で読んでみたいという方々へ向け、様々なアドバイスや読み進める際のポイントを解説しています。

今回は、魔法使いたちの銀行 Gringotts(グリンゴッツ魔法銀行)の入り口に書かれている「警告の詩」について、その内容や韻の踏み方について解説します😊

グリンゴッツの詩は、Harry Potter and the Philosopher’s Stone (ハリー・ポッターと賢者の石)の第5章 “Diagon Alley” に登場します。

ハリポタシリーズでは初めて登場する詩ですが、ハリポタシリーズでは今後もいろんな詩が登場します。(ホグワーツの歌やマーピープルの歌など)
グリンゴッツの詩で韻の踏み方などを理解しておきましょう!

テライ
テライ

さっそく見ていきましょう!

グリンゴッツ 警告の詩

まずは詩の全文を確認してみましょう😊

Enter, stranger, but take heed
Of what awaits the sin of greed,
For those who take, but do not earn,
Must pay most dearly in their turn,
So if you seek beneath our floors
A treasure that was never yours,
Thief, you have been warned, beware
Of finding more than treasure there.

Rowling, J.K.. Harry Potter and the Philosopher’s Stone (English Edition) (p.78). Pottermore Publishing. Kindle 版.

この詩は「グリンゴッツ魔法銀行」の入口に刻まれた警告の言葉です。韻を踏んだ詩の構造をとりながら、盗みを働こうとする人を強く脅す詩になっています😰

テライ
テライ

まずはその意味を1文ずつ確認してみましょう!

単語と表現の意味

まず、それぞれの行を分解しながら、重要な単語の意味を説明します。

  • Enter, stranger, but take heed
    「入れ、見知らぬ者よ。しかし気をつけよ。」
    • Enter = 「入る」
    • stranger = 「見知らぬ者」
    • take heed = 「注意する」
  • Of what awaits the sin of greed,
    「貪欲(どんよく)の罪を犯す者を待ち受けるものに。」
    • await = 「待ち受ける」
    • sin of greed = 「貪欲という罪」

♦️ greed は「欲深さ」「強欲」を意味します。ここでは「罪(sin)」と結びついています。

  • For those who take, but do not earn,
    「奪うが、働いて得ようとしない者には、」
    • take = 「取る、奪う」
    • earn = 「努力して得る、稼ぐ」

♦️「those who ~」で「~をする人」という表現です

  • Must pay most dearly in their turn,
    「やがて非常に高い代償を支払うことになる。」
    • must = 「~しなければならない」
    • pay dearly = 「高い代償を払う」
    • in their turn = 「彼らの番が来たときに」
  • So if you seek beneath our floors
    「だから、もし我々の床の下を探すなら、」
    • seek = 「探す」
    • beneath = 「~の下に」

♦️ クィディッチのシーカー(seeker)はこの seek(探す)という単語から名付けられています

  • A treasure that was never yours,
    「決して自分のものではなかった宝を、」
    • treasure = 「宝物」
  • Thief, you have been warned, beware
    「盗人よ、お前は警告された。気をつけよ。」
    • thief = 「盗人、泥棒」
    • beware = 「気をつけよ」
  • Of finding more than treasure there.
    「そこで宝以上のものを見つけることを。」
    • finding more than treasure = 「宝以上の何かを見つける」

♦️ここでは「宝を盗もうとする者は、宝以外の恐ろしいものに出会うかもしれない」という警告になっています。
グリンゴッツの地下にはドラゴンがいるとも噂されているので、そのことを示しているのかもしれません・・・

グリンゴッツの地下ドラゴン

全体を要約すると「自分のものでない宝を奪おうとする者は、恐ろしい罰を受けることになる」というメッセージが対句二行連句の詩(couplet)として表現されています。

詩の構造(couplet)と韻

この詩は8行で構成されており、2行ごとに次のように韻を踏んでいます。

  • heedgreed
  • earnturn
  • floorsyours
  • bewarethere

それぞれ2行ごとにペアとして韻を踏んでおり、全体のリズムを生んでいます。

このように、2行ごとに韻を踏む表現は couplet (カップレット、対句、二行連句)と呼ばれています。

カップレットの特徴

  • 短くリズミカル で、覚えやすい。
  • 意味がまとまりやすい(1組のカップレットが1つのメッセージを持つことが多い)。
  • 詩や演劇でよく使われる(シェイクスピアの戯曲や童話など)。

まとめ

今回は「賢者の石」5章に登場したグリンゴッツの詩について解説しました。

今後もハリポタシリーズでは英語の詩が登場します。coupletのような韻の踏み方などに注目して読んでみてください😊

テライ
テライ

それではまた次の記事で!

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