ハリー・ポッター1巻に出てくる呪文の元ネタ・語源集!

1巻の呪文 第1巻 Philosopher's Stone

このブログでは Harry Potter を英語で読んでみたいという方々へ向け、様々なアドバイスや読み進める際のポイントを解説しています。

今回は、Harry Potter and the Philosopher’s Stone(ハリー・ポッターと賢者の石)に登場する呪文の元ネタ、語源について解説します!

著者の J. K. Rowling はラテン語や古い英語などから呪文を作り出しています。その意味をしるとより一層作品を楽しめるのではないでしょうか😊

今回は「賢者の石」に登場する下記の呪文について解説します!

  • Alohomora(アロホモラ)
  • Wingardium Leviosa(ウィンガーディアム・レヴィオーサ)
  • Locomotor Mortis(ロコモーター・モルティス)
  • Petrificus Totalus(ペトリフィカス・トタルス)
テライ
テライ

さっそく見ていきましょう!

パリポタ1巻に登場する呪文集

Alohomora(アロホモラ)

Alohomora(アロホモラ) は、ハリー・ポッターシリーズ に登場する呪文の一つで、「施錠を解除する魔法」です。Unlocking Charm(解錠呪文)とも呼ばれます。ホグワーツでは一年生の呪文学で学ぶことになります。

作中では、ハーマイオニーやハリーが鍵のかかった扉や閉じ込められたものを解錠するために使っていました。

初登場シーンはこちら↓

She grabbed Harry’s wand, tapped the lock and whispered, ‘Alohomora!’ The lock clicked and the door swung open(後略)

Rowling, J.K.. Harry Potter and the Philosopher’s Stone (English Edition) (p.171). Pottermore Publishing. Kindle 版.

管理人のフィルチに追いかけられたハリー、ロン、ハーマイオニーがAlohomora(アロホモラ)を使って「禁じられた廊下」に入っていくシーンです。普通の鍵なら開けることができる便利な呪文です。

鍵開け屋さん不要の便利呪文

語源

著者の J. K. Rowling はラテン語をもとに呪文を作ることが多いのですが、Alohomora は次の言葉が語源だと言われています。

  • ハワイ語のAloha
    「こんにちは」と「さようなら」 の両方の意味
  • ラテン語のMora
    「障害物」や「邪魔なもの」 の意味

この二つの言葉を合わせると、Alohomora「邪魔なものさようなら」という意味になります😊

テライ
テライ

まさかのハワイ語!

Wingardium Leviosa(ウィンガーディアム・レヴィオーサ)

Wingardium Leviosa(ウィンガーディアム・レヴィオーサ) は、物体を浮遊させる呪文で、Levitation Charm(浮遊呪文)とも呼ばれます。

こちらもホグワーツ一年目の呪文学で学ぶ呪文で、ハーマイオニーがでロンに正しい発音を指導する場面が有名です😊

‘You’re saying it wrong,’ Harry heard Hermione snap. ‘It’s Wig-gar-dium Levi-o-sa, make the “gar” nice and long.’

Rowling, J.K.. Harry Potter and the Philosopher’s Stone (English Edition) (p.184). Pottermore Publishing. Kindle 版.

テライ
テライ

映画でも登場したシーンだね

語源

前半と後半でそれぞれ次の言葉が語源だと考えられます。

  • 英語の「wing」
    「つばさ」の意味
  • アイルランド語の「ard
    「高い」の意味
    2つをラテン語風にして「Wingardium
  • ラテン語の「leva(持ち上げる)」や「levis(軽い)」から

全部をまとめるとWingardium Leviosa翼を与え高く持ち上げる」といった意味になります。

テライ
テライ

ホグワーツレガシーだとシンプルに「Leviosa」だけになってるよ

羽

Locomotor Mortis(ロコモーター・モルティス)

Locomotor Mortis(ロコモーター・モルティス) は、「足縛りの呪い(Leg-Locker Curse)」 として知られる魔法です。

効果

  • 相手の足を動かなくする呪いで、一時的に足をくっつけて歩けなくさせます。
  • 呪い(Curse)ではあるものの、主にいたずらや小規模な妨害として使われ、本格的な戦闘で攻撃呪文として使われることは少ないです。

作中での活躍

  • 「賢者の石」13章でマルフォイがネビルに対して使用しています。呪文を受けたネビルは「troppled into common room(談話室に倒れ込んでくる)」ことになります。
    →その後ハーマイオニーがcounter-curse(反対呪文)で呪文を解除しました。
  • 同じく13章で「クィディッチの試合でスネイプがハリーに呪文をかけようとしている」と考えたロンとハーマイオニーが、この呪文を使おうとしていました😄
  • ホグワーツでは5年生が学ぶ呪文とされています。
テライ
テライ

意外とマルフォイも進んでる?

語源

  • “Locomotor”:移動を意味するラテン語 「loco(場所)」 + 「moto(動きをあたえる)」
    ※英語の「locomotion(移動)」の語源でもあります。
  • “Mortis”:ラテン語で「mors(死・硬直)」
    → 動きを止めるイメージ

二つ合わせて動きを止める呪い という意味になります。

Petrificus Totalus(ペトリフィカス・トタルス)

Petrificus Totalus(ペトリフィカス・トタルス) は、全身を硬直させる「全身金縛りの呪い(Full Body-Bind Curse)」 です。

効果

  • 対象の全身を完全に硬直させ、動けなくする呪い。
  • 意識はあるが、体を動かせなくなる。(目だけは動く場合も)
  • 一定時間で効果が切れるか、解除呪文(Finite Incantatem など)で解除可能。

作中での使用

  • 「賢者の石」17章 で、ハーマイオニーが立ち塞がるネビルを止めるために使用します。
  • シリーズ後半の本格的な戦いの中でも使用されています。
  • ホグワーツでは3年生が学ぶ呪文です(こんな呪文を誰でも使える魔法界こわい……😱)

‘Neville,’ she said, ‘I’m really, really sorry about this.’
She raised her wand.
Petrificus Totalus!‘ she cried, pointing it at Neville.

Rowling, J.K.. Harry Potter and the Philosopher’s Stone (English Edition) (p.293). Pottermore Publishing. Kindle 版.

↑ネビルにハーマイオニーが呪文をかける場面です。

テライ
テライ

申し訳なさそうに呪いをかけるハーマイオニーがかわいい(恐ろしい?)です😄

語源

  • “Petrificus”ラテン語「petra(石、岩)」に由来する英語「petrify(石にする)」
  • “Totalus”ラテン語 「“totalis”(完全に)」

二つ合わせて「完全に石化させる」=全身を硬直させる呪い という意味になります🗿

魔法をかける

まとめ

今回紹介した呪文は次の4つです。

  • Alohomora(アロホモラ)
    ハワイ語Aloha(さようなら)」
     +ラテン語Mora(障害物)」
  • Wingardium Leviosa(ウィンガーディアム・レヴィオーサ)
    英語「wing(つばさ)
     +アイルランド語「ard(高い)
     +ラテン語「leva(持ち上げる)
  • Locomotor Mortis(ロコモーター・モルティス) 
    ラテン語 loco(場所)」
     +ラテン語moto(動きをあたえる)」
     +ラテン語mors(死・硬直)」
  • Petrificus Totalus(ペトリフィカス・トタルス)
    英語「petrify(石にする)」
     +ラテン語 「“totalis”(完全に)」

1巻「賢者の石」に登場する呪文はどれも少し長めですね。2巻以降も紹介するのでお楽しみに😊

テライ
テライ

それではまた次の記事で!

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