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関係代名詞 who / which / that|名詞のうしろに説明を足す形

ハリポタで学ぶ英文法:名詞のうしろに説明を足す形 5. 英語学習Tips

このブログでは Harry Potter を英語で読んでみたいという方々へ向け、様々なアドバイスや読み進める際のポイントを解説しています。

「ハリポタで学ぶ英文法」の基本の文法 / 名詞を説明する形の単元です(シリーズの目次)。今回は関係代名詞 who / which / thatを扱います。

原書を読んでいて「この文、どこで切れているんだろう」と止まってしまう——その原因の多くが、この関係代名詞です。1つの名詞に、うしろから長い説明がぶら下がるからです。

who を「誰?」と読んでしまうと、文が二重に見えて先へ進めなくなります。仕組み自体は単純なので、ここで整理しておきましょう。

テライ
テライ

関係代名詞は名詞のうしろに説明を足すための道具です。ここが見えると、長い文が急に短く感じられます📚️

長い文は、2つの文が1つになっている

関係代名詞の正体は、2つの文をつなぐ接着剤です。同じ人の話をしている2文を、くっつけてみます。

  • I know a woman.(ある女性を知っている)
  • She runs a small bakery.(彼女は小さなパン屋をやっている)
  • → I know a woman who runs a small bakery.
    (小さなパン屋をやっている女性を知っている)

2文目の She が who に変わって、1文目のうしろに入りました。同じ人を2度言わずに、説明だけを足せる——これが関係代名詞です。

説明される名詞を「先行詞」と呼ぶ

上の例なら a woman が先行詞。関係代名詞より先に出てくるから先行詞です。用語が苦手なら「説明される名詞」と読み替えて大丈夫です。

ハリポタの一文で見てみる

1巻7章、組分けが終わった歓迎の宴で、ダンブルドアが連絡事項を伝える場面です。

【原書使用例🧙】

‘And finally, I must tell you that this year, the third-floor corridor on the right-hand side is out of bounds to everyone who does not wish to die a very painful death.’

Rowling, J.K.. Harry Potter and the Philosopher’s Stone (English Edition) (p. 136). (Function). Kindle Edition.

訳:「最後に、これだけは伝えておかねばならん。今年は、右手の4階の廊下が、ひどく苦しい死に方をしたくない者すべてにとって立ち入り禁止じゃ」

この who は「誰?」ではない

  • 先行詞(説明される名詞)… everyone(すべての人)
  • 説明している部分… who does not wish to die a very painful death(ひどく苦しい死に方をしたくない)

who を「誰が?」と読んだ瞬間に文が壊れます。この who は everyone を説明しているだけ。全体で「ひどく苦しい死に方をしたくない人すべて」という名詞のかたまりになります。

does not wish の形にも理由があります。who が主語になっているときは、うしろの動詞は先行詞に合わせます。everyone は単数扱いなので do ではなく does です(三人称単数の s)。

who / which / that の使い分け

覚えることは3つだけです。

ルール① 人なら who、物なら which

  • the customer who called this morning(今朝電話をくれたお客さん ← 人)
  • the email which arrived this morning(今朝届いたメール ← 物)

which は人には使えません。who を使うのは、人を説明するときです。

ルール② that は人にも物にも使える

that はどちらの代わりにもなります。実際の英語でもよく使われる形です。

  • ◯ the customer that called this morning(人でもOK)
  • ◯ the email that arrived this morning(物でもOK)

ただし例外が1つあります。カンマが付いた形(, who / , which)では that は使えません。これは非制限用法の回(準備中)で扱います。

ルール③ うしろは「1つ足りない文」になる

これが見分け方の決め手です。関係代名詞のうしろは、主語か目的語が1つ欠けた文になります。欠けた場所に入るのが先行詞だからです。

  • the customer who □ called this morning
    (主語が欠けている。□ に the customer が入る)
  • the file which we sent □ yesterday
    (目的語が欠けている。□ に the file が入る)

引用文に出てきた that(I must tell you that …)は、じつは関係代名詞ではありません。うしろが何も欠けていない完全な文だからです。that を見たら関係代名詞、とは限りません。

例文でもう2つ確認

例文① 目的語が欠けている形

  • Could you resend the file which you sent last week?
    (先週送っていただいたファイルを、もう一度送っていただけますか)

which のうしろは you sent で終わり、sent の目的語がありません。そこに先行詞の the file が入ります。

この形は which を省略して Could you resend the file you sent last week? とも言えます。省略できるのは目的語が欠けているときだけで、カンマが付いた形では省略できません。

例文② 人が先行詞でも that は使える

  • The staff member that handles refunds is out today.
    (返金を担当しているスタッフは、今日は不在です)

先行詞 The staff member は人ですが、that で自然です。who に置き換えても同じ意味になります。

動詞が handles(説明の中の動詞)と is(文全体の動詞)の2つあることにも注目を。説明のかたまりが終わったところから、文のほんとうの動詞が始まります。

TOEIC形式で確認してみる

Part 5と同じ4択です。先行詞が人か物か、うしろで何が欠けているかを見てください。

  1. The consultant _______ designed our new website will visit our office on Friday.
    (A) who (B) whom (C) which (D) what
  2. We have received the documents _______ were sent from the Tokyo office.
    (A) who (B) which (C) what (D) whose
  3. The engineer _______ we met at the conference will join our team next month.
    (A) which (B) what (C) that (D) it

解答と解説

1. 正解 (A) who
先行詞 The consultant は人。うしろは designed から始まる主語が欠けた形なので、主語になれる who です。(B) whom は目的語の位置に入る形で、主語にはなれません。

2. 正解 (B) which
先行詞 the documents は物で、うしろは were sent と主語が欠けた形。(A) who は人用。(C) what は先行詞があるときには使えません(関係代名詞 what の回・準備中)。

3. 正解 (C) that
先行詞 The engineer は人ですが、that は人にも使えます(ルール②)。うしろは we met で、met の目的語が欠けた形。(D) it では2つの文がつながりません。

テライ
テライ

うしろで何が欠けているか——この見方は、このあとの関係詞の単元でもそのまま使えます👍️

もっと問題を解きたい人へ

関係代名詞は同じ形の問題をまとめて解くほど速くなります。「うしろは何が欠けているか」を考えずに見られるようになるのが目標です。

[音声DL] TOEIC L&Rテスト 文法問題 はじめの400問(TEX加藤)

↓この記事で引用した原書はこちら↓

Harry Potter and the Philosopher’s Stone (English Edition)

まとめ

この記事の要点

  • 関係代名詞は2つの文をつなぐ接着剤。同じ名詞をくり返さずに説明を足せる
  • 説明される名詞を先行詞と呼ぶ(用語が苦手なら「説明される名詞」でOK)
  • 人なら who、物なら which、that はどちらにも使える
  • 関係代名詞のうしろは主語か目的語が1つ欠けた文になる
  • 目的語が欠けている形なら関係代名詞を省略できる(主語が欠けている形は省略できない)

関係代名詞が見えると、長い文を「名詞+その説明」に分解できるようになります。原書のどのページにも出てくる形なので、効果はすぐ実感できるはずです📚️

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